名護市長選三日攻防突入 両陣営、支持増へ運動に熱


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 米軍普天間飛行場の辺野古移設問題を最大の争点に4日投開票される名護市長選は1日、選挙戦終盤の三日攻防に突入した。立候補している無所属現職で3選を目指す稲嶺進氏(72)=社民、共産、社大、自由、民進推薦、立民支持=と無所属新人で前市議の渡具知武豊氏(56)=自民、公明、維新推薦=の両陣営は、小雨のぱらつく中、地盤固めや浮動票の獲得へ向け市内各地を奔走。支持拡大に向けて総力戦を展開している。

 稲嶺氏は、1月31日に引き続き遊説に力を入れた。午前8時から伊差川区での手振りで運動を開始し、一日かけて市街地や屋我地、羽地地域を回った。翁長雄志知事も応援に入り「基地でもらったお金で名護が発展することは絶対にない」と強調した。稲嶺氏は「子の未来のため、観光で発展する名護市のために新基地は造らせない」と訴えた。

 渡具知氏は、午前中は企業へのあいさつや地域回りを行った。午後からは応援に入った自民党の小渕優子元経済産業相と共に東江区や宮里区などでマイクを握った。小渕氏は「新しい名護市をつくるための市長は渡具知氏しかいない」と強調した。渡具知氏は「閉塞(へいそく)感に包まれている名護を住みやすい街にみんなで変えていこう」と訴えた。

 この日、稲嶺陣営には海江田万里立憲民主党最高顧問、渡具知陣営には塩谷立自民党選挙対策委員長も応援に入った。(名護市長選取材班)