普天間に監視カメラ 防衛局「安全のため」 第3ゲート


この記事を書いた人 大森 茂夫
新たに設置された監視カメラ=28日、米軍普天間飛行場第3ゲート

 【宜野湾】沖縄県の米軍普天間飛行場の第3(野嵩)ゲートに監視カメラが27日までに設置された。沖縄防衛局は「平日は毎日、工事車両の出入りや抗議活動があり、交通安全確保などのため2月に設置した」と説明した。普天間飛行場の早期閉鎖を求めて抗議行動を続ける市民からは「運動の萎縮を狙っているのではないか」などと懸念の声が上がっている。

 沖縄防衛局が野嵩ゲート付近に監視カメラを付けるのは初めて。稼働開始日について防衛局は「詳細については答えを控える」とした。27日に付いていたカメラのカバーは28日に外されていた。

 連日ゲート前で抗議に参加する赤嶺和伸さん(64)=市野嵩=は「監視体制を強化し、運動の萎縮を狙っているのだろう。参加者のデータも蓄積される。今後は個人を守るための対策も考えなければならない」と懸念した。「税金を使って監視しないと維持できない飛行場ということだ」と指摘した。