沖縄県、観光客950万達成へ 2月71万人、前年迫る 17年度


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 沖縄県文化観光スポーツ部が22日に発表した2月の入域観光客は、前年同月比11・5%(7万3500人)増の71万1400人で、2017年4月~18年2月の累計は874万2500人となった。3月も昨年実績(77万8500人)並みもしくは上回る見込みで、県が17年度の目標とした観光客950万人まで75万7500人となり、達成は確実となった。

 16年度の入域観光客は876万9200人で、2月時点で前年度実績に2万人差と迫っている。17年4月以降、月間入域客は70万人台超を維持しており、伸び率も2月時点で平均9・4%を記録している。

 3月もクルーズ船寄港回数が前年より6回増の28回となる予定だ。航空路線も3月下旬から夏季運航期間となり、便数が増える。国内路線は、春休みに入り旅行需要が高まって、予約状況は好調に推移している。海外路線も昨年にはなかったシンガポール便、韓国や台湾便の拡充などがあり、引き続き右肩上がりに伸びるとみられる。

 2月は春節(中華圏の旧正月)があったため、外国人客が35・2%(5万700人)増の19万4800人と高い伸びを見せた。国内客は4・6%(2万2800人)増の51万6600人だった。

 全体では単月の過去最高を52カ月連続で記録し、前年同月の実績を65カ月連続で上回った。嘉手苅孝夫県文化観光スポーツ部長は「70万人台を割らず、8月には単月で100万人を超えるなど、底上げがされている」と指摘した。