ワクチン接種必要かチェック!


この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子

 

 1976(昭和51)年以前に生まれた人は、子どもの頃にワクチン定期接種が行われていませんでしたが、これまでに自然にはしかにかかっている可能性が高いです。免疫を持っていると考えられるので、ワクチン接種の必要性は低いと言えます。

 はしかワクチンは1978年10月から定期接種となり、子どもを対象に接種が進められてきましたが、当初は1回だけの接種とされていました。しかし、実は1回接種では免疫が十分につかないことが分かってきました。

 1977(昭和52)年から1990(平成2)年に生まれた人は、定期接種1回時代に子どもだった人たちで、免疫が低い可能性があります。低い場合は、修飾麻しんといって、本人は比較的軽い症状で済みますが、周囲に感染させてしまう恐れがあるので、2回接種が必要です。厚労省や県は学校、保育施設関係者、医療従事者、家族に妊婦がいる人など、かかると重症化する人と接する機会の多い人は2度目の接種が必要としています。妊婦や妊娠の可能性がある人はワクチン接種できません。

 1991(平成3)年以降に生まれた人のうち、現在1歳児は1期定期接種、2012(平成24)年4月2日~13(平成25)年4月1日生まれは2期定期接種の対象者です。特に沖縄県内は2期の接種率が低くなっていますので、県は早めの接種を呼びかけています。

 

予防接種実施医療機関は沖縄県医師会HPへ

 

 定期接種対象年齢を過ぎた場合でも、市町村によっては行政措置として無料で接種を受けられる場合もあります。たとえば、那覇市は2歳以上で2期対象年度前日までの人と小学校1年生から小学校6年生までで2期未接種の人は無料で接種できます。お住まいの市町村にお問い合わせください。

 

※4月11日に沖縄県が「ワクチン未接種の20代から40代はワクチン接種検討を」という方針を出したため、チェックシートを修正しました。(4月12日修正)