F15墜落 米軍、県庁来訪応じず 県訪問で抗議受け入れ


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 米軍嘉手納基地所属F15戦闘機の墜落事故で、沖縄県は嘉手納基地の第18航空団に対し抗議するため県庁への来庁を求めたが、同航空団が拒否していたことが15日までに分かった。米軍側は日程調整を申し入れた県に対し、当初「沖縄防衛局を通して連絡してほしい」と求めていた。県が基地に出向いて抗議する意向を伝えると、米軍は県に応じると回答した。県が抗議したいと申し入れた際、米軍が国を通じて面談の調整をするよう求めるのは異例。

 F15が墜落した11日、県は抗議のため第18航空団側が県庁に出向くよう要求し、日程調整を申し入れた。これに対して、米軍が「沖縄防衛局を通してほしい」として受け入れなかった。県は防衛局に日程調整を依頼したが、防衛局は前例がないとした。県は改めて県側が訪問する形で抗議を受けるよう第18航空団に申し入れると、同航空団は15日、県に応じると返答した。

 小野寺五典防衛相は15日、「行き違いがあったと報告を受けている」と説明した。