嘉手納町議会 米軍面会拒否、抗議へ


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 【嘉手納】米軍嘉手納基地へのF22戦闘機の暫定配備などに抗議するため面談を求めていた嘉手納町議会(徳里直樹議長)に対し、同基地の第18航空団は15日までに沖縄防衛局を通すよう返答した。面談要請に対する米軍から町議会への返事は来ていない。町議会は「面会拒否」と受け止め、18日の本会議で面会拒否への抗議決議と意見書を提案することを決めた。面会拒否に抗議するのは初めて。

 航空団は昨年12月から町議会との面会拒否を続けており、町議会は嘉手納基地の運用が激しくなる中で続く米軍の面会拒否に対し町議会の米軍に対する不信感は高まっている。

 町議会は開会中の6月定例会でF22の暫定配備だけでなく、垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの飛来、旧海軍駐機場の使用、F15戦闘機の墜落に対して米軍に抗議する決議を4本可決した。これらの決議文を手交し、直接抗議しようと面会を求めていた。

 徳里議長は「どんな言葉を選んでいいのか」と怒りをにじませた上で「これまで我慢してきたが、今議会だけで4回も抗議決議を可決している。あり得ない状況だ」と憤った。町議会基地特委の當山均委員長は「住民の声を聞かない姿勢で基地の運用が継続できるという過信があるのか」と批判した。