平和な空へ「請願の会」 宜野湾 条例制定目指し設立 1万人署名活動へ


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条例制定への思いを語る共同代表の(左から)多和田真隆さん、安次嶺美代子さん、仲西春雅さん=30日夜、宜野湾市長田の長田公民館

 【宜野湾】米軍機事故の再発防止を求め、安全な地域づくりを目指す「宜野湾市平和な空を守る条例」制定請願の会は30日、宜野湾市長田の長田公民館で設立総会を開いた。市民ら約70人が集まった。

 同会は9月に実施される宜野湾市議会議員選挙後の議会に請願書を提出するため、署名活動や講演会、学習会の開催などに取り組む。請願提出に必要な人数の定めはないが、8月31日までに宜野湾市民であることを条件に年齢や国籍を問わず1万人の署名を集めることを目標にしている。

 設立総会では同会の活動報告や会則、請願書文などが可決され、共同代表に多和田真隆さん(81)、安次嶺美代子さん(71)、仲西春雅さん(57)の3人が就任した。総会では参加者から「宜野湾市以外でも条例を制定するための働き掛けを活動に加えるべきだ」と、活動を広げる必要性も指摘された。

 多和田共同代表は「住宅街の中にあり世界一危険と言われる普天間基地の返還を強く訴えるとともに、市民の安全確保のために条例制定に向け取り組みたい」と力強くあいさつした。

 請願書には条例の骨子として米軍に学校や病院などの上空の飛行禁止や事故後、原因究明まで飛行停止を求めることなどを盛り込み、宜野湾市全体が一丸となり取り組む枠組みをつくることを目標に掲げている。