辺野古新基地 防衛相「埋め立て工事進める」 承認撤回聴聞には「コメントなし」


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 【東京】小野寺五典防衛相は20日の記者会見で、名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄県が埋め立て承認撤回に向けて週明けにも防衛省からの「聴聞」手続きに入ることについて「県の対応に関する仮定の話なので、防衛省としてコメントすることはない。最高裁判決に従い、埋め立て工事を進めていく」と述べた。県が17日に沖縄防衛局に提出した、即時工事停止を要求する行政指導文書については「内容を精査し適切に対応したい」と語った。

 石垣市の中山義隆市長が18日に陸上自衛隊部隊受け入れを表明したことについて、小野寺氏は「自衛隊の部隊配置は我が国を守るためだ。災害が起きたら住民を守る役割もある」と強調し、今後用地取得などに着手する考えを示した。尖閣諸島の防衛が念頭にあるかと問われたのに対しては、明言を避けた。