「平和願う心はどこへ?」 灼熱の太陽照り付けるゲート前、進む工事に切実な訴え


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米軍キャンプ・シュワブのゲートを守る機動隊や警察官の壁を前に、抗議の声を上げる市民ら=26日午前10時20分ごろ、名護市辺野古

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設工事に反対する市民約60人は、26日も早朝から米軍キャンプ・シュワブゲート前でプラカードを持ったり座り込んだりしながら、抗議の声を上げた。

 「沖縄の海を壊すな」「平和を願う心はどこへいった」。気温は30度を超え、灼熱(しゃくねつ)の太陽がアスファルト道路を照りつける中、市民らは額に汗を流しながら訴え続けた。

 ただ、沖縄防衛局も攻勢の手を緩めない。午前9時ごろから始まったこの日1回目の土砂搬入では、161台のトラックが抗議する市民を避けゲートの中へ資材を運んだ。

 市民らは「絶対にあきらめない」「午後も1分でも長く資材搬入を止めるぞ」と鼓舞し合い、午後も資材搬入阻止へ向け声を上げることを確認した。【琉球新報電子版】