「工事進行はおかしい」 カヌー40艇で「海上大行動」 被覆ブロックなど設置続く


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
建設現場付近で抗議の声を上げる市民ら=4日午前9時15分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に抗議するため、ヘリ基地反対協議会は4日午前、護岸建設現場付近で「土砂投入許さない8・4 辺野古海上大行動」を実施した。

 新基地建設に反対する市民らは抗議船8隻、カヌー約40艇で抗議の声を上げている。

 沖縄防衛局は埋め立て予定区域の護岸で被覆ブロックや袋詰めされた砕石を設置した。午後1時半に辺野古の浜で抗議集会を開く。

 沖縄防衛局はシュワブ沿岸部にある埋め立て区域への土砂投入に向けて、護岸工事を進めている。2日までに辺野古崎の南側にある「埋め立て区域2」と「埋め立て区域2-1」の護岸をつなげた。

フロートを挟んで海上保安庁と向かい合う市民=4日午前10時45分名護市辺野古

 海上では、フロートを挟んで抗議船とカヌーに乗る市民と海上保安庁が向かい合い、緊迫した空気が流れた。午前9時半ごろ、カヌーに乗る市民がフロートを乗り越えると、海上保安庁が次々に市民を拘束した。

 抗議船でマイクを握ったヘリ基地反対協の仲本興真事務局長は「翁長知事による埋め立て承認撤回が決まっているのに、工事を進めるのはおかしい」と訴えた。

 一方、米軍キャンプ・シュワブゲート前では市民約50人座り込んでいる。午前10時半現在、シュワブ内への資材搬入はない。【琉球新報電子版】