海自偵察機、部品を落下 今帰仁上空を通過


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 海上自衛隊岩国航空基地(山口県岩国市)は4日、同基地から離陸し那覇航空基地に着陸した第81航空隊所属の電子偵察機EP―3の部品が紛失し、飛行中に落下した可能性があると発表した。部品は衝突防止灯の一部で主にガラス製。九州各地の上空を飛行した後、沖縄県内では今帰仁村上空を通過した。けがなど被害の情報は入っていないという。

 岩国基地によると、衝突防止灯は夜間などでも目視で機体の存在を確認できるよう機体下部に設置されている。紛失したのは赤色のカバーで、高さ約4・5センチ、直径約9・1センチ、厚さ約5ミリ、重さ約200グラム。主にガラス製だが、頭頂部は金属となっている。

 偵察機は4日午前6時4分に岩国を離陸。大分県や宮崎県などの上空約5500メートルを飛行した後、同7時50分に那覇に着陸した。その後の点検で紛失を確認した。飛行前の点検では異常は見つからなかった。

 第81航空隊の浦田哉司令は「原因を究明し、再発防止に努めたい」とコメントした。