与党、後継人選着手へ 沖縄県知事選 呉屋、城間氏推す声


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 翁長雄志知事の突然の死去により、任期満了による県知事選(11月18日投開票)が前倒しされることとなった。公職選挙法の規定により遅くとも9月末までには知事選が実施される見通しで、翁長氏の2期目擁立を決めていた県政与党は急ピッチで人選作業を進める。一方、野党自民は宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)の擁立を決定しており、佐喜真氏は早ければ月内にも正式に出馬表明会見を行う予定。

 翁長氏の後継を巡っては、保革を超えた枠組みの「オール沖縄」体制の構築にも貢献した金秀グループ会長の呉屋守将氏(69)を推す声が強いほか、那覇市長選への出馬を表明している現職の城間幹子氏(67)の出馬を期待する声もある。

 前名護市長として辺野古新基地建設反対運動をリードしてきた稲嶺進氏(73)も豊富な行政経験や知名度の高さから支持する声も根強い。

 政界からは、参院議員3期目で知事選への出馬経験もある糸数慶子氏(70)や同じく参院議員で元宜野湾市長の伊波洋一氏(66)を支持する声も聞かれる。また、翁長氏の側近として基地問題などを担当してきた副知事の謝花喜一郎氏(61)も推す声がある。

 与党は知事の死去を受け、8日夜、緊急の与党代表者会議を開催した。終了後、記者団の取材に応じた社民・社大・結の照屋大河会派長は人選について「会派の代表者らと緊密に話を進めながら、対応していくことになる」と述べるにとどめた。

 一方、自民党県連は、9日に緊急議員総会を開催し、知事選など今後の対応について協議する。

呉屋守将氏
城間幹子氏
稲嶺進氏
糸数慶子氏
伊波洋一氏
謝花喜一郎氏