菅長官「辺野古移設が唯一の解決策」 翁長氏に弔意


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
菅義偉官房長官

 【東京】菅義偉官房長官は9日の会見で、翁長雄志知事が8日に死去したことを受け「突然の訃報に大変驚いており、謹んでお悔やみ申し上げる」と弔意を表した。その上で米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について「日米同盟の抑止力維持、普天間飛行場の危険除去を考えたとき、唯一の解決策ということに変わりない」と改めて辺野古移設推進を強調した。

 辺野古埋め立てで17日の土砂投入を予定通り行うかについては「予断をもってコメントすることは控えたい」と述べるにとどめた。埋め立て承認撤回に向けた9日の県による聴聞には「沖縄防衛局長のほか職員が出頭すると報告を受けている。県の内部の話だ」と話した。

 政府と対立する場面が多かった政治家・翁長雄志知事については「非常に信念の強い方だった。那覇空港拡張工事も一時衝突もあったが、本音で話し合いして解決したことも非常に記憶に残っている」と述べた。

 9月に予定される県知事選については「まだ知事が亡くなられたばかりで、候補者も出そろっていないのでコメントは控えたい」と話すにとどめた。

 今後の埋め立て承認の撤回を巡る知事職務代理者の判断について「政府の立場としてコメントする話ではない。わが国は法治国家で、そうしたことも詳細に決められている。そういう中で判断されるのではないか」と語った。【琉球新報電子版】