「私たちの暮らしと自然を犠牲にしない」 山城敦子金秀興産社長あいさつ全文 8・11県民大会


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山城敦子金秀興産社長

 「辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会」に登壇した山城敦子金秀興産社長の連帯のあいさつは以下の通り。

 みなさまこんにちは。私は金秀グループから来た山城と申します。

 ごあいさつの前に翁長知事のご冥福を心よりお祈りしたいと思います。本日は金秀グループ女性を代表して連帯のあいさつを述べさせていただきます。

 沖縄の将来を考える一県民、一主婦として、そして未来に責任を持つ一人として、意見を表明し、微力ながらもその一助になればという思いです。

 いま沖縄の置かれている状態は、非常事態といっても過言ではありません。昨年12月には未来を担う子どもたちの学び舎に米軍ヘリの窓の落下事故が発生し、今年6月には嘉手納基地を飛び立ったF15戦闘機が那覇沖に墜落しました。これが家族や友人、大切な人の下に起きたらと私は想像しただけで胸が張り裂ける思いです。本当にあり得ない事故ばかりです。安全安心を確保する責任と権利は県民一人一人にあるはずです。私たち市民の安らかな暮らしと、自然を犠牲にしてはなりません。

 いま世界情勢はめまぐるしく変化しています。なのにこの沖縄だけ、どうでしょう。20年以上前にたてられた辺野古への基地移転計画が実行されようとしています。基地は沖縄の経済発展の最大の阻害要因であるということをみなさんも実感していると思います。那覇新都心しかり、北中城のライカムも同様でございます。基地よりも、民間による開発の方が、足腰の強い沖縄県づくりにつながります。

 そして青く輝く美ら海を思い浮かべてください。優しく包み混む沖縄の自然との共生は、先祖から受け継がれた素晴らしい遺産です。

 私たちは翁長知事の遺志を貫き、しっかりとした軸足とともにし、沖縄県全体で取り組む平和で豊かな社会づくりに尽力せねばなりません。いま日本政府は県民のむなしさ、怒りを「あきらめ」に変えることに躍起になっています。強硬姿勢の安倍政権にも必ず終わりがあります。われわれは絶対に諦めない。根負けするのは日米両政府の方です。私たちは辺野古新基地建設断念、オスプレイの配備撤回、普天間基地の閉鎖・撤去の実現を日米両政府に求め、断固として辺野古新基地建設を阻止し、違法な土砂投入に反対しようではありませんか。大切な子や孫のためにも、共に頑張ってまいりましょう。