オスプレイ 事故、トラブル頻発


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海岸に墜落した米軍普天間基地所属の米軍垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ=2016年12月14日午後1時22分、名護市安部(ヘリから花城太撮影)

 2012年に米軍普天間飛行場に配備された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイは、沖縄県内外、国外でたびたび緊急着陸や墜落事故などのトラブルを起こし、事故率も倍増している。普天間所属機を巡っては、16年12月に名護市安部沖で墜落事故を起こしたほか、17年8月にオーストラリア東部海上で墜落し、3人が死亡するなど重大事故が相次いでいる。

 17年以降は緊急着陸や部品落下などトラブルが頻発している。この1年で大分空港、石垣空港など民間空港への緊急着陸があった。奄美空港への緊急着陸は3回目で、全て1年以内に発生している。

 オスプレイの10万飛行時間当たりの事故被害が最も重大な「クラスA」事故率は増加傾向にあり、17年9月の事故率は配備時の1・65から3・27にほぼ倍増、配備後最悪を記録した。本紙が1月に実施した全首長へのアンケートでは、配備撤回を約7割の首長が求めていることが明らかになるなど、配備後も事故やトラブルの多さを背景に運用に不安の声が上がっている。