追い越し、ヘリで監視 名護署 バイク事故防止強化


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ヘリと連携して特別取り締まりを実施する名護署の署員ら=19日、大宜味村の国道58号

 【北部】沖縄の北部地域でツーリングによる速度違反や無理な追い越しが多発しているとして、名護署は語呂合わせで「バイクの日」の19日、大宜味村の国道58号で特別取り締まりを実施した。ヘリコプターを使って上空から監視し、地上の白バイやパトカーと連携して違反車両を取り締まった。

 ヘリコプター1機、白バイ2台、パトカー数台が連携した。上空から確認した違反車両の情報を、警戒中の白バイや警察官に無線で連絡し追跡した。このほか、国道58号を通るドライバーには事故多発区間であることなどを伝え、注意喚起を促した。

 13日には、大宜味村根路銘の国道58号で車同士が正面衝突する事故が発生。名護署によると、名護市以北の国道58号は信号も少なく、スピードを出す車両が多いという。国道58号ではツーリングによる無理な追い越しが多く、地元からも厳しい取り締まりを望む声が高まっていた。

 名護署の山田聡署長は「空から追い越し車両を確認し、取り締まることで事故防止に努めたい」と話した。この日は午前10時から11時までで4件の摘発があり、無免許運転1件、追い越し違反3件だった。4件はすべて二輪車だった。