嘉手納基地にカメラ 沖縄県が設置検討、騒音特定に


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 沖縄県は来年度、米軍嘉手納基地周辺の騒音原因の特定のため、基地周辺にカメラ3台の設置を検討している。県は21日、沖縄市と嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協、会長・桑江朝千夫沖縄市長)と設置に向けた初めての意見交換会を北谷町役場で開き、設置場所などを議論した。

 カメラの設置は、騒音発生時の米軍機の機種を判別することが狙い。嘉手納基地周辺では外来機の飛来時に騒音が増加するため、今後の要請などにも生かす。

 設定された場周経路を逸脱した飛行が多く見られることから、三連協は意見交換会で「場周経路外の飛行を確認できる場所へカメラを設置してほしい」と要望した。

 三連協は本年度、無人定点カメラなどによる飛行ルート調査のため準備を進めており、県のカメラの設置場所次第で、三連協独自でカメラを設置するか検討する。