辺野古埋め立て 沖縄県、31日に承認を撤回 工事は中断


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を巡り、沖縄県は31日午後、埋め立て承認を撤回する。沖縄防衛局に通知した後、午後4時に県庁で記者会見を開き、承認を撤回したことについて説明する。

 政府は2013年に仲井真弘多前知事が埋め立てを承認したことを根拠に、辺野古新基地建設を進めている。県による承認撤回でその法的根拠が失われ、工事が止まり、政府が目指していた辺野古海域への土砂投入は当面できなくなる。

 31日の会見には両副知事が出席する。会見前に県土木建築部が沖縄防衛局に撤回通知書を手渡し、実際の撤回処分が完了する。
 
 知事在任中の8日に死去した翁長雄志氏は生前、任期中に埋め立て承認を撤回したいとして7月27日に会見を開き、埋め立て承認撤回の方針を表明していた。県は知事の死去後も撤回手続きを進めてきた。
【琉球新報電子版】