辺野古埋め立て承認撤回 防衛相「まだ仮定の話」 コメント避ける


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 小野寺五典防衛相は31日午前の閣議後会見で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画を巡り、沖縄県が同日午後に仲井真弘多前知事の埋め立て承認を撤回することに関し「まだ仮定の話なので、防衛省としてコメントすることは差し控える」と述べるにとどめた。撤回に必要な手続きとなる「聴聞」を改めて実施するよう沖縄防衛局が求めていることに触れ「県が当方の主張を踏まえて最終的にどのような判断をするのか、今後の対応を見守りたい」と語った。

 県は31日午後に沖縄防衛局に撤回を通知した後、午後4時から会見を開く予定。

 撤回により政府が移設作業を進める法的根拠が失われるため、工事は当面中断することになる。今月17日から辺野古沖に埋め立て土砂を投入する工期に入っているが、30日までにその様子は確認されていない。小野寺氏は会見で、土砂投入について「台風その他の天候の状況で作業がなかなか進んでいないという報告は聞いている」と説明した。【琉球新報電子版】