避難所2カ所完成 普天間第二小 米軍事故を想定


この記事を書いた人 琉球新報社
児童が避難するために設置された避難所。右奥のフェンスの向こうは米軍普天間飛行場=8月31日、宜野湾新城の市立普天間第二小学校

 【宜野湾】昨年12月に米軍普天間飛行場所属の大型輸送ヘリCH53Eが運動場に窓を落下させた宜野湾市立普天間第二小学校(桃原修校長)で、沖縄防衛局が7月から設置工事を続けていた屋根付きの避難所が31日、完成した。落下物から児童を守るためのもので、運動場の2カ所に造った。3日に始まる新学期から本格的な活用を始める。

 設置は市教育委員会の計画に基づくもの。避難所はそれぞれ高さ2・3メートルで、広さ約20平方メートル。鉄筋コンクリート造りで、1カ所で児童約40人が入れる広さという。幼稚園側とプール側に設置した。市教委は今後プールにも設置する予定。

 普天間第二小は12日に安全集会を開き、避難訓練を実施する。桃原校長は「できれば(避難所を)使うような状況が無いのが一番だが、まずは児童が避難で使えるかどうかを見てみたい」と話した。