統一地方選 宜野湾市議選告示


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 2018年の沖縄県内統一地方選は2日、名護、沖縄、宜野湾、南城、石垣の5市議選が告示され、本格的な選挙戦に突入した。定数124に対し、152人が立候補し、競争率1.22倍の少数激戦となっている。9日に投開票を迎える市議選の争点や注目点などを探った。
 (統一地方選取材班)

<宜野湾>26―28 市長選や知事選占う

 【宜野湾】米軍普天間飛行場の移設・返還問題に揺れる宜野湾市議選には、定数26に対し、現職18人、新人10人の計28人が立候補した。

 現在の議会構成(欠員1人)は与党14人、野党8人、中立3人。立候補したのは与党16人、野党8人、中立4人で、与党が引き続き過半数を維持するのは確実とみられるが、勢力拡大を狙う与党に対し、野党は現有議席の死守を図る。与野党とも30日に投開票される市長選、知事選とのセット戦術も展開しており、市議選の結果が、その行方に影響しそうだ。

 候補者28人のうち、地域別では普天間、新城が各3人、喜友名、野嵩が各2人と隣接した市北部地域に10人が出馬している。与野党、中立が乱立するため、激しい選挙戦が予想される。与党3人ずつが立つ大山、大謝名では票の「食い合い」を警戒する声があるが、新人も多く集票が熱を帯びそうだ。

 米軍普天間飛行場の移設問題を巡っては、与党の大半は辺野古移設には触れずに「危険性の除去」のみを訴え、一部には移設に賛成の立場を取る候補もいる。野党は総じて辺野古移設反対を訴え、県外・国外への移設、無条件撤去を主張している。各候補は基地の跡地利用や子どもの貧困対策、市街地活性化策なども重点公約として訴えている。