辺野古埋め立て承認撤回で撤収開始 沖縄防衛局


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護岸に有刺鉄線を設置する作業員=4日、名護市辺野古沖

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設を巡り、沖縄県が埋め立て承認を撤回したのを受け、沖縄防衛局は工事の中止を決定し、4日、米軍キャンプ・シュワブ沖合で資機材の撤去を始めた。同局は本紙取材に「埋め立て工事に関するすべての工事を中止し、汚濁防止膜などの撤収作業を始めた」と話した。同局は3日、県に工事の中止を伝えていた。

 4日、シュワブ沖合では護岸内でオイルフェンスとみられるものをクレーンでつり上げたり、護岸に有刺鉄線を取り付けたりする作業が確認された。作業船4隻も沖合に出ていたが作業する様子は確認されなかった。有刺鉄線の設置について、沖縄防衛局は「一部未設置のものがあり、本日作業を行ったもの」と述べ、以前から行われている作業の一環で埋め立て工事と関連しないとの認識を示した。

 県によると、沖縄防衛局企画部と調達部の職員が3日、県海岸防災課を訪れ、陸上と海上の関連工事を中止する意向を県に伝え、海上にある機材を撤去することを説明した。