空包250発超見つかる 米軍北部訓練場跡でまた


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米軍北部訓練場跡地で発見された米軍のものとみられる連なった空包=6日、国頭村(宮城秋乃さんの提供)

 【国頭】沖縄県国頭村内の米軍北部訓練場返還跡地で6日、米軍のものとみられる空包250発以上が見つかった。空包は未使用や空薬きょう、不発に終わったとみられる弾だった。チョウ類研究者の宮城秋乃さん(39)が山林でチョウを探している時に見つけた。宮城さんは「これだけ大量の空包が落ちていることに驚いている」と話した。空包は発見現場から名護署が回収した。

 宮城さんによると、見つかった弾のうち、未使用の約130発は連なっており、布に包まれた状態だった。120発以上の未使用の弾や空薬きょう、不発とみられる弾はすぐ見える場所に散在していたという。

 北部訓練場返還跡地に関し、沖縄防衛局は約1年かけて不発弾を含む廃棄物の撤去や汚濁物質を取り除く作業を実施したとしている。しかし、宮城さんはこれまで複数回にわたって空包などを発見しており、「チョウを探して山林を歩いているのに多くの空包が見つかる。沖縄防衛局は本当に撤去作業をしたのか」と疑問を呈した。