第二小OB、トップ当選 「母校を安全な学校に」 宜野湾市議選


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支援者と握手を交わし、当選を喜び合う宮城力さん(手前左)=9日、宜野湾市新城の選挙事務所

 【宜野湾】宜野湾市議選で、共産党新人の宮城力さん(43)が、ただ一人2千票を超える得票でトップ当選を果たした。

 昨年12月、米軍普天間飛行場所属の大型輸送ヘリが窓を落下させた普天間第二小の卒業生で、現在は3年生の息子が通っている。「母校を普通の学校にしたい」。そんな思いで選挙戦を戦った。

 普天間第二小在学中から激しい騒音をまき散らし、校舎上空を低空飛行する米軍機に対して「いらだちを感じていた」。部品落下事故についても「いつか必ず起こると思っていた」と憤る。

 普天間飛行場の返還を盛り込んだSACO合意から22年になる。沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落し、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが配備され、母校に通う息子の命を脅かす事故が起きた。「市民の生活環境は悪化するばかりだ。飛行場を抱える宜野湾だからこそ、基地を無くすという声を発信していきたい」。その誓いを胸に、政治家としての一歩を踏み出す。