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大輪の花火 門出祝う引退花火ショー 安室さんも会場で観覧 「最高の締めくくり」


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安室奈美恵さんの楽曲と共に夜空を彩った花火=16日夜、宜野湾市のトロピカルビーチ

16日に芸能界を引退した県出身歌手の安室奈美恵さんに25年分の「ありがとう」を伝えようと、16日夜、宜野湾市のトロピカルビーチ特設会場で「We ♥ Namie HANABI SHOW supported by セブン―イレブン」が開催された。安室さんの歴代ヒット曲13曲に合わせ、1万2千発の花火が沖縄の夜空を彩り、安室さんの新たな門出に花を添えた。

海岸沿いに設置された特設会場では、1万5千人が約1時間の花火と噴水が織りなす幻想的なショーを楽しんだ。会場外にも数万人のファンが詰め掛け、沖縄が生んだスーパースターの引退を惜しんだ。

安室奈美恵さんの楽曲と共に夜空を彩った花火=16日夜、宜野湾市のトロピカルビーチ
引退の日、自身の曲に合わせた花火ショーを眺める安室奈美恵さん=16日夜、沖縄県宜野湾市

辺りが暗くなり始めた午後7時半、大音量の「Do It For Love」とともに、安室さんの「騒げ、沖縄!」の掛け声が会場内に響き渡った。パステルカラーで彩られたハート型やスマイルマークの打ち上げ花火のほか地上からの仕掛け花火、海沿いでは噴水ショーの演出もあった。クライマックスの「Hero」で降り注ぐような花火のゴールデンシャワーが夜空一面を覆うと、会場からはこの日一番の歓声が上がった。ショーは安室さんの肉声「最後はみんな笑顔で。元気でね、バイバーイ」で幕を閉じた。

愛知県から来たともに32歳の高橋早苗さんと水野弥生さんはショーが終わった後もぼうぜんと夜空を見上げていた。水野さんは「感動と悲しみとで動けなかった」とし、今後も安室さんの幸せを願いたいと話した。高橋さんも「最高の締めくくりだった。奈美恵ちゃん、ありがとう」と目に涙を浮かべ、言葉を振り絞った。

宮古島市の奥平美紀さん(40)は、光り輝くスパンコールのような花火の演出が安室さんらしかったと言い「沖縄の島全体に見えるような大きな花火で、とても感動した」と語った。

安室奈美恵さんの楽曲と共に夜空を彩った花火=16日夜、宜野湾市のトロピカルビーチ
安室奈美恵さんにお別れを告げる花火を見ようと駆け付ける大勢のファンたち=16日夕、宜野湾市のトロピカルビーチ