沖縄県知事選2候補 遊説奔走 投開票まで1週間


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(左)演説会の来場者と握手を交わす佐喜真淳氏=22日、石垣市のアートホテル石垣島。(右)街頭演説の聴衆と握手を交わす玉城デニー氏=22日、那覇市おもろまち

 翁長雄志知事の死去に伴う県知事選は23日、30日の投開票まで1週間となった。無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と、県政与党が支援する無所属新人で前衆院議員の玉城デニー氏(58)が事実上の一騎打ちを繰り広げている。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題を最大の争点に、両候補は経済振興や子育て支援などで論戦を展開してきた。22日は両陣営とも県内各地で決起大会や遊説を重ね、支持固めと無党派層への浸透を図った。

 佐喜真氏は22日に石垣市入り。自民党元女性局長の三原じゅん子参院議員と街頭演説し、離島振興などを訴えた。同日夜には同市内で決起大会を開いた。この日は元沖縄担当相の小池百合子東京都知事が応援のため来県し、佐喜真氏の妻こず恵さんと共に那覇市や宜野湾市で街頭演説した。

 総裁選を終えた自民は幹部や議員らの投入を再度強化している。23日には小泉進次郎自民党筆頭副幹事長が先週に続き来県し、佐喜真氏と共にパレットくもじ前で若者向けイベントを行い、若年層の支持拡大を狙う。

 玉城氏は22日午前、那覇市を中心に城間幹子那覇市長と街頭演説を展開した。午後からは新都心地区で女性の集いや若者のスピーチイベント、大規模な総決起集会「うまんちゅ大集会」を立て続けに開催。翁長氏の遺志を継ぎ辺野古新基地建設阻止を改めて誓った。

 立憲民主党など国政野党の幹部らが応援のため陣営に入り、22日は同党の福山哲郎幹事長が北谷町で街頭演説した。陣営は23日に那覇市のさいおんスクエアで参加型のイベントを開き、市民に身近な暮らしや経済の課題を直接聞く。 (’18知事選取材班)