宜野湾市長選・有権者の声 基地や福祉に要望


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宜野湾市長選の大きな争点となる米軍普天間飛行場=22日、宜野湾市

 宜野湾市長選が23日、告示される。告示日前日の22日、記者が市内を歩くと、有権者からは次期市長に対し、米軍普天間飛行場の早期撤去を望む声のほか、経済活性化や子育て環境の整備に期待を寄せる声が多く聞かれた。

 市立図書館を訪れた女性(74)は「普天間飛行場を早期に撤去してほしい。なくなるまで選挙の争点になる」と語る。自宅付近を米軍機が低空飛行すると、テレビ画面が乱れる。空を見上げれば、搭乗している米兵の顔が見えることもある。だが「辺野古に移ったら、辺野古の人たちが大変だ」と県内移設に反対する。

 高良謙二さん(64)=宇地泊=は「最近、MV22オスプレイの騒音がひどい。米軍による事故や事件の危険性もある。一日も早く普天間飛行場を閉鎖してほしい」と強く訴える。民生委員として活動する。「障がいがある人たちの雇用拡充など、福祉の充実を目指してほしい」と要望した。

 市宜野湾で自営業を営む池原利枝子さん(46)は「宜野湾は観光にもっと力を入れるべきだ」と強調する。「市中心部にも観光客が足を運ぶような魅力を引き出し、市全体で経済を活性化してほしい」と注文した。

 公園で子どもと遊んでいた島袋盛人さん(36)は「子どもが朝夕に渋滞が激しい長田交差点を通るので心配だ。我如古交差点のように渋滞緩和の政策を実施し、通学路の安全を確保してほしい」と切望した。
 (宜野湾市長選取材班)