きょうから三日攻防 沖縄県知事選 2氏、浮動票獲得へ全力


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 翁長雄志知事の死去に伴う第13回県知事選は30日の投開票日に向け、27日から最終盤の「三日攻防」に突入する。今知事選は無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と、県政与党が推す無所属新人で前衆院議員の玉城デニー氏(58)が事実上の一騎打ちを展開している。激しい選挙戦を繰り広げる中、両氏は26日、相手側地盤の切り崩しや浮動票の獲得に全力を注いだ。投開票日に台風が接近する可能性が高いため、期日前投票を有権者に呼び掛けた。

(左から)有権者に支持を訴える佐喜真淳候補=26日、那覇市おもろまち 有権者に支持を訴える玉城デニー候補=26日、南城市つきしろ

 佐喜真氏は同日、大票田で浮動票の多い那覇市を中心に街頭や街宣車から有権者に政策を訴えた。昼には那覇新都心でスポット演説した。「暮らし優先」の政策を強調すると同時に「県民が願っているのは米軍基地の整理縮小だ」と述べ、米軍普天間飛行場の返還などを訴えた。

 玉城氏は同日の午前中、宜野湾市で遊説し、午後は保守地盤とされる南部を回った。与那原町での街頭演説では普天間飛行場の早期閉鎖・返還と辺野古新基地建設の反対を強調し「沖縄の土地を返すよう求めていく」と訴えた。南城市と八重瀬町の総決起集会に参加し、支持を呼び掛けた。