辺野古、振興政策に審判 沖縄知事選、投開票へ


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電話で支持を呼び掛ける(左から)佐喜真淳氏、玉城デニー氏=いずれも29日

 翁長雄志知事の死去に伴う第13回沖縄県知事選は30日に投票が行われ、即日開票される。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非を最大の争点に、無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と、県政与党が推す無所属新人で前衆院議員の玉城デニー氏(58)による事実上の一騎打ちとなり、経済振興や医療、福祉、子育て支援なども含めて激しい選挙戦を繰り広げてきた。 

 選挙結果は普天間飛行場の返還・移設問題に大きな影響を及ぼすのは必至で、辺野古新基地建設問題は新たな局面を迎える。30日午後11時半ごろには当落が判明する見通し。台風24号の接近で、27日に投票が行われた竹富町などを除く、県内40市町村で投票が実施される。投票時間は一部地域を除き午前7時~午後8時。開票はほとんどの市町村で午後9時に始まる。

 選挙戦最終日となる29日は台風24号が直撃し県内全域が暴風域に入ったため、街頭演説などはなく、各陣営ともツイッターやフェイスブックなどのSNSや電話で支持を訴えた。

 自民党県連で取材に応じた佐喜真氏は「県民の暮らしが最優先だ。基地負担軽減の象徴は普天間飛行場を一日も早く返還することだ」と訴えた。

 玉城氏は本紙に対して書面を通じて「ウチナーのことはウチナーンチュが決める。一人も取り残さない社会を築くことに全力を尽くす」と訴えた。

 知事選には、無所属新人で琉球料理研究家の渡口初美氏(83)、無所属新人で元IT会社員の兼島俊氏(40)も立候補している。県内の
選挙人名簿登録者数は9月20日現在115万8602人(男性56万4806人、女性59万3796人)。