豊見城市長選:山川仁氏が初当選「新しい豊見城市つくる」 玉城県政の運営に追い風


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初当選が確実となり支持者らと万歳する山川仁氏(中央)=14日午後10時4分、豊見城市渡橋名の選挙事務所

 【豊見城】任期満了に伴う豊見城市長選は14日、投開票され、無所属新人の山川仁氏(44)=社民、共産、社大、自由、国民民主、立民推薦=が1万1274票を獲得し、無所属新人の宜保安孝氏(41)=自民、維新、希望推薦=と、無所属現職の宜保晴毅氏(50)の2人を破り、初当選を決めた。

 次点の宜保安孝氏に3629票差をつけた(案分による小数点以下は切り捨て)。玉城デニー知事が誕生して初の県内市長選となった同市長選で、玉城知事が支援する山川氏の当選は、玉城県政の運営に追い風となった。

 投票率は53・28%で、前回2014年の53・46%より0・18ポイント下回った。

 山川氏は「事業仕分け」による行財政改革や子育て支援策を重要政策に掲げ市政刷新を訴えた。9月の県知事選で当選した玉城知事や、県政与党からの支援を受け、辺野古新基地建設反対も明言し選挙戦を展開し、支持を広げた。

 山川氏は「翁長雄志前知事の思いを豊見城市でもしっかり受け継ぎ、玉城デニー知事も支えながら沖縄の自立発展のために力を合わせて頑張っていきたい」と強調。「多くの市民と約束した公約をしっかり実現するために、知恵と勇気と行動で、みんなで一緒になって新しい豊見城市をつくっていく。誠実にぶれない市政運営に務めていく」と意気込みを語った。

 市民党として特定の政党の支援を受けず、自民党などの推薦を受けた宜保安孝氏は7645票だった。3期目を目指した宜保晴毅氏は6459票だった。

 市の当日有権者数は4万8141人(男性2万3377人、女性2万4764人)。投票者数は2万5651人。無効票は270票だった。

▽豊見城市長選開票結果
当 11274 山川仁 無新
   7645 宜保安孝 無新
   6459 宜保晴毅 無現
  (選管最終)