沖縄県宜野湾市の松川正則市長は25日午前、昨年12月に米軍機から部品カバーが落下した市野嵩の緑ケ丘保育園(神谷武宏園長)を視察した。
松川氏の同園への訪問は、今月1日の市長就任後初めて。松川氏は26日にも玉城デニー県知事と面談して県警の調査状況を確認するほか、今後沖縄防衛局に園の現地調査を実施することを求めることも明言した。
宜野湾市長としての訪問は、事故が起きた昨年12月7日当日に佐喜真淳前市長が訪れて以来2回目。
松川氏は神谷園長に案内されて部品の落下現場や園内を視察した後、同園の父母らでつくる「チーム緑ケ丘1207」の宮城智子会長や神谷園長らと意見交換した。
松川氏は保護者らに「一歩間違えば(危険があった)というのは実感している。県警に調査の中間報告をお願いし、防衛局にも報告するようアクションを起こしたい」と説明。面談後、記者団に対しては「危険性の除去や飛行ルートの順守、一日も早い閉鎖、返還を求めたい」と語った。
神谷園長は「園上空は飛行ルートではないのに、毎日飛んでいる。この状況を市が日米両政府に訴えてほしい」と述べ、米軍機の飛行状況を映像や写真で記録することを要望した。【琉球新報電子版】