市民ら雨の中、抗議 決意新た「負きらんどー」 新基地建設反対県民大行動


この記事を書いた人 大森 茂夫
新基地建設に反対する市民ら=3日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】県の埋め立て承認撤回の効力を止める国土交通相による執行停止を受け、国が工事を再開してから初めての新基地建設に抗議する大行動。3日、降り続く雨の中、米軍キャンプ・シュワブゲート前のテント村には、入り切らないほど多くの市民らが駆け付け「政府の強硬姿勢を強い民意ではねのけよう」「諦めず頑張り続ける」と決意を新たにしていた。

 那覇市の照屋美波さん(18)は、県知事選で示された民意を無視し、工事再開を強行する政府に納得がいかず、今回参加を決めた。「基地問題について勉強できると思った。若者が沖縄の歴史を学び、政治の話に関われるようになっていく世の中になってほしい」と前を見据えた。

 宜野湾市の仲本舜三さん(71)は「『ウチナーンチュが団結したらすごい力が出る』と言った翁長雄志さんの言葉を体現したい。新基地反対という民意の下、声を上げ続ける」と語った。中城村の新垣辰雄さん(70)は「工事は再開したが、諦めず頑張り続ける以外の選択肢はない。われわれは負きらんどー(負けないぞ)」と力を込めた。