【北部】北部の12市町村長は3日、名護市の名桜大学で「やんばる健康宣言」を共同で宣言した。医の拠点づくりなどをうたい、「やんばるの健康長寿世界一」の復活を目指す。名桜大と北部振興会が主催する「国際コンソーシアム協定連携シンポジウム」で宣言した。
宣言では(1)健康情報を生かす能力、ヘルスリテラシーの向上(2)医の拠点づくり(3)知の拠点づくり(4)専門人材育成(5)医療データの蓄積・活用(6)ITインフラの活用(7)産業誘致・育成(8)パートナーシップ―を掲げ、実施へ努力するとした。
宣言には各首長や代理が出席した。12市町村を代表して、北部市町村会長の當眞淳宜野座村長が「やんばるの地で安心して、健康的に暮らしていくには相応の環境づくりが必要だ」と強調した。
東京大学の研究チームによると、2015年の県の平均寿命は81・9歳で、都道府県別では46位だった。
シンポジウムでは研究者らが県内や青森県、ハワイなどの健康長寿の現状や対策などを報告した。
弘前大学大学院の中路重之教授は青森県の健康長寿に向けた取り組みを紹介し「産官学民で取り組むべきで、そのプラットフォームが必要だ」と強調した。