フロート並べる海上作業続く 市民らカヌー10艇で「工事やめろ」と抗議


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
浮具の設置にカヌーや船で抗議する市民ら=5日午前8時40分、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、埋め立て工事に向けた作業が進んでいる。

 5日午前も県の承認撤回後、回収された浮具(フロート)を並べる作業が続く。

 抗議市民らは「工事をやめろ」と口にしながら浮具の設置作業を進める船に向かっていった。

 5日午前8時過ぎに汀間漁港を抗議船2隻が出港した。カヌー約10艇も繰り出し、海上での抗議活動を展開した。

 抗議活動を海上で監視する海上保安庁と小競り合いになり市民が拘束される場面がたびたび見られた。

 抗議船「平和丸」の大畑豊さん(55)=名護市=は「県知事選でも辺野古反対の民意が示されたのに政府は民意を無視して工事を再開するのか」と怒りをにじませた。【琉球新報電子版】