「校庭に東風吹いて」がグランプリ 場面緘黙(かんもく)症少女の交流描く 子ども映画祭閉幕


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KIFFOのスタッフ、審査員を務めた子どもら=18日、那覇市のパレット市民劇場

 子どもたちがスタッフや審査員を務める「第5回こども国際映画祭in沖縄(KIFFO、キフォー)」(同実行委員会主催)が18日、那覇市のパレット市民劇場で2日間の日程を終え閉幕した。上映された3本の映画から「校庭に東風吹いて」(日本、金田敬監督)がグランプリに選ばれた。

 「校庭―」は、家庭では話せるのに学校など公の場で話せなくなる「場面緘黙(かんもく)症」の少女と子どもたちに寄り添う教師を描いた。審査員長の諸見里祐真君(10)=那覇市立城西小5年=は「登場人物の行動力がすごいと思った。場面緘黙症について知ってほしいと思い『校庭―』に投票した」と説明した。

 副審査員長の田場爾子(にこ)さん(10)=同銘苅小4年=は「他の審査員と意見を出し合い、こういう意見もあるのかと気付かされた」と振り返った。