社民党沖縄県連 仲村氏の参院比例擁立検討 年内にも判断


この記事を書いた人 Avatar photo 斎藤 学
仲村未央氏

 社民党が、来年夏の参院選比例代表の候補者として沖縄県議の仲村未央氏(46)の擁立を検討していることが分かった。社民はこれまで大田昌秀氏、山内徳信氏を全国比例で参院議員に当選させてきた経緯があり、基地や憲法問題を全国に発信することを狙って沖縄から比例議席の獲得を目指す考え。

 一方、社民からは大分県出身で前党首の吉田忠智氏も、比例代表で参院選に立候補することを表明している。党本部と調整を進める社民党県連(照屋大河委員長)は、九州・沖縄で2氏擁立の影響や全国的な情勢なども踏まえながら対応を慎重に検討している。関係者によると年内にも出馬の可否を判断する。

 仲村氏は1972年生まれ、沖縄市出身。沖縄市議2期を経て、2008年の県議選で初当選。現在3期目。市議、県議を通して基地・平和問題を重点的に取り上げるとともに、福祉医療分野にも精通し、政策形成能力が評価されている。

 社民は01年参院選で元県知事の大田氏が比例代表で出馬して初当選し、07年参院選では元読谷村長の山内氏が議席を引き継ぐ形となった。13年参院選は山内氏の後継として沖縄平和運動センター事務局長(当時)の山城博治氏を擁立したが、社民の比例獲得が1議席にとどまり、社民2位の山城氏は落選した。