県の指摘受け、土砂積み込み作業を中断 名護市安和の桟橋 岩屋防衛相「事実関係確認中」 名護市辺野古への新基地建設


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3日に行われた運搬用の船に土砂を積み込む作業。4日は県の指摘を受け中断している=3日午前11時43分ごろ、名護市安和

 【東京】岩屋毅防衛相は4日の閣議後会見で、名護市辺野古の新基地建設を巡る同市安和の民間桟橋の使用について、県から適正な手続きが取られていないと指摘されたことに関し「事実関係を確認している」と述べた。防衛省沖縄防衛局は県の指摘を受け、3日に安和桟橋で開始した埋め立て土砂の積み込み作業を中断している。

 県の玉城デニー知事は3日、沖縄防衛局が名護市安和の「琉球セメント」の桟橋で土砂の積み込み作業を開始したことを受け、桟橋の工事完了届が提出されておらず県の規則に違反していることや、土砂の保管に関しても県条例に基づく届け出がないなどと指摘していた。

 岩屋氏は4日、県の指摘について「もし不備があれば改めるべきは改めた上で事業をしっかり前に進めたい」と説明した。また、今月14日を予定する辺野古沿岸部への土砂投入に「影響がないように進めていきたい」と語った。【琉球新報電子版】