原因はプロペラ腐食 昨年7月 米のKC130墜落


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 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】2017年7月、米南部ミシシッピ州で海兵隊の空中給油機KC130が大豆畑に墜落、乗員16人全員が死亡した事故で、事故原因は整備不良によるプロペラの腐食だったことが6日までに明らかになった。

 事故機は11年に、ジョージア州のロビンス空軍基地で整備点検を受けたが、整備技術者が腐食を見逃していた。17年の事故当時、機体は高度2万フィートを飛行中に左翼の腐食したプロペラが破損し、胴体にぶつかって穴を開け、急速に高度を下げ墜落、炎上した。

 海兵隊が5日公表した事故報告書は点検時に「腐食が発見された。取り除かれるべきだった」と指摘。手続きを順守せず、品質管理を怠った過失で、海軍の監督不行き届きも指摘した。米軍準機関紙「星条旗」によると同基地は空軍、海軍、海兵隊のC130型輸送機のプロペラ点検を担っており、技術者は空軍より厳格な海軍のガイドラインの順守を怠ったと指摘している。