大工さん決意新た、キロロに特別賞 第16回宮良長包音楽賞


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第16回宮良長包音楽賞を受賞した大工哲弘さん(右)と特別賞のKiroro(キロロ)の玉城千春さん(中央)と金城綾乃さん=10日夜、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 第16回宮良長包音楽賞(琉球新報社主催)の贈呈式と祝賀会が10日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。宮良長包音楽賞は石垣市出身の民謡歌手、大工哲弘さん(70)、同特別賞は読谷村出身の玉城千春さん(41)と金城綾乃さん(41)による2人組ユニット、Kiroro(キロロ)に贈られた。贈呈式で琉球新報社の玻名城泰山社長が表彰状と記念品、副賞として宮良長包の出身地である石垣市からミンサー織の織物が贈られた。

 受賞のあいさつでは大工さんが「歓喜のあいさつを述べる」と冒頭で伝え、「沖縄音楽の先駆者である宮良長包先生に恥じぬよう、沖縄音楽の発展に努めたい」と気を引き締めた。キロロの玉城さんは「デビュー20周年の節目に素晴らしい賞をいただいた」と喜び、金城さんは「これからもキロロらしい音楽を作っていきたい」と笑顔で語った。

 選考委員長の久高友之さん(県吹奏楽連盟顧問)は選考の経過を報告した。玉城デニー知事の祝辞を新垣健一県文化スポーツ統括監が代読したほか、中山義隆石垣市長からのお祝いのメッセージが紹介された。