飛行機急患搬送に一本化 メッシュ、11月に本格始動


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小型飛行機を使い急患搬送の実演練習をするメッシュ・サポートのスタッフ=12日、那覇空港

 NPO法人メッシュ・サポートは、小型飛行機(メッシュ飛行機)を活用した急患搬送などの離島医療支援を11月から本格的に始めている。ヘリで救急活動を担っていたのと比べ、小型飛行機は医療現場へも到着する時間が早く、活動範囲も半径100キロから700キロへと大幅に広がったという。年間の維持費も約2800万円少なくて済むなど、離島医療の支援現場での活躍が期待されている。

 12日、那覇空港内でメッシュの飛行機を使った急患搬送の実演があり、報道機関に公開された。
 メッシュ・サポートは今年8月まで主に救急ヘリで活動していたが、11月以降は小型飛行機に一本化。本島で治療を受けた離島在住の患者を島に戻す「帰島搬送」にも力を入れる。
 塚本裕樹理事長は、県の依頼で陸上自衛隊や海上保安庁が担っている離島の急患搬送業務について「この業務をメッシュが補完することで、関係機関の負担を減らしたい」と話した。