辺野古県民投票 石垣、不参加を表明 県の要請拒否


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中山義隆石垣市長

 【石垣】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票を巡り、投票可否の判断を保留していた石垣市の中山義隆市長は11日、市役所で会見を開き、投票実施のための予算を執行せず、投票事務を実施しない意向を表明した。首長が投票事務を実施しない意向を表明したのは4市目。

 石垣市議会は昨年12月25日に県民投票の経費に係る補正予算案を賛成少数で否決した。同日の再議も否決したため石垣市での実施の可否判断は中山市長に委ねられていた。11日、市役所を訪れた謝花喜一郎副知事の要請を拒んだ。中山市長は県民投票について「普天間飛行場の早期返還、危険性除去のための移設という大前提が確認されていない」と指摘。玉城デニー知事が辺野古埋め立て反対の世論形成を図っているとして「事務執行が客観的かつ中立的に行われる担保が保障されていない」などとした。