宮古島市、投票実施へ 宜野湾市も参加意向


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下地敏彦市長

 【宮古島】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票を巡り、宮古島市の下地敏彦市長は31日、市役所で会見を開き、選択肢を3択とする条例の改正が県議会で行われたことを踏まえ、宮古島市で県民投票を実施すると表明した。2月24日に間に合うよう投票準備を進めるとした。

 宜野湾市の松川正則市長も31日、首長の原案執行権を行使して投票事務を実施する意向を固めた。2月1日に市議会代表者に方針を伝えた後、記者会見で表明する。2月1日は石垣市と沖縄市が市議会臨時会に関連予算案を提案する運びとなっており、全市町村実施に向けて首長の最終判断が出そろう見通しだ。

 宮古島市での投票実施について下地市長は「県議会の2度に渡る審議と議決、県当局の全県実施への強い決意が示されたことを重く受け止めた」と判断理由を説明した。県議会の条例改正案について「全会一致ではないものの、可決されたことは評価する」と与野党の賛成多数で選択肢が広がったことを評価した。一方で「普天間の問題について論議が不十分だったことは残念」との見解も示した。

 投票実施日は「フル回転をすれば(2月24日に)間に合うということは選管に確認している」と述べた。