陸自配備、住民投票否決 沖縄・石垣、可否同数で議長裁決


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 沖縄県石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票を巡り、市議会(平良秀之議長)は1日の臨時議会で、住民投票条例案を可否同数の議長裁決で否決した。配備計画への明確な民意が示されることのないまま、配備に向けた動きが進むことになる。住民投票を求める署名数は有権者の約4割に当たる1万4263筆に上っている。

 条例案には野党9人と与党・自民会派1人の計10人が賛成した。与党の公明会派1人は退席した。2人を除く与党市議10人が反対した結果、可否同数となり、公明会派の平良議長が否決とした。

 野党は賛否2択に「どちらでもない」を加えた修正案も提出したが、賛成少数で否決された。