県民投票へ決意新た N4着工後、初の大行動


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「県民大行動」で新基地建設反対の声を上げる市民=2日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設に反対する「県民大行動」が2日、米軍キャンプ・シュワブのゲート前テントであった。「N4」護岸の着工後、初めての大規模な集会に1200人(主催者発表)が詰め掛け、テントの反対側の道路にも人があふれた。参加者は「あきらめない」などと訴え、新基地建設反対への決意を新たにした。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長が全県実施が決まった県民投票について「政府は『やむを得ない』という選択肢を入れたかったはずだが、県民ははねのけた」と話すと、人々から拍手と歓声が上がった。国会議員や県議会議員もそれぞれの思いを訴えた。

 友人と参加した名桜大1年の片岡駿介さん(19)は「県民投票前の大行動があることを知り参加した。市民の熱意に圧倒された」と語った。慶応大4年の女子学生(23)は「毎日継続して抗議活動することは大変なはずなのに、続けてきた市民の力は計り知れない」と驚いた様子を見せた。

 この日、ゲート前からの資材搬入はなかった。一方、N4護岸の造成工事は進められた。海上では船1隻とカヌー15艇に乗った市民らが新基地建設に抗議した。