「これが民主主義国家のやることか」 県民投票から一夜 埋め立て反対の民意が示されても続く工事


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土砂を運び込む工事車両=25日午前9時すぎ、名護市安和

 【辺野古問題取材班】米軍軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題で、県民投票で「埋め立て反対」の民意が示されてから一夜明けた25日午前、沖縄防衛局は埋め立てに使用する土砂の搬出作業を名護市安和の琉球セメント安和桟橋で継続した。

 市民から「これが民主主義国家がやることか。あきれて言葉が出ない」など、怒りの声が上がった。

 安和桟橋では、工事車両が次々に土砂を運び込み、停泊している運搬船にベルトコンベアーで土砂を運んだ。作業は午前7時半から実施されている。

 新基地建設に反対する市民5人は「県民投票で民意は示された。土砂の運搬をやめて」などの声を上げた。本部町島ぐるみ会議の高垣喜三さんは「政府は工事を止めて、沖縄と話し合うべきなのに、作業が今日も続いている。あきれて言葉がない。沖縄で起きている問題について、日本国民全体が考えるべきだ」と憤った。【琉球新報電子版】