【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局は7日午前、新たに着手した「K8護岸」造成で海に砕石を投下した。防衛局は4日からK8護岸造成を始め、これまでは汚濁防止枠の設置を進めていた。
K8護岸は辺野古崎東側に位置し、新基地建設全体で9カ所目の護岸。護岸を桟橋として資材の陸揚げに活用し、25日にも始まる新たな埋め立て区域への土砂投入を加速させる狙いがある。
建設予定の海底や周辺にはサンゴ群が生息しているが、防衛局は移植せずに護岸の一部の工事を進めることが可能としている。専門家らはK8護岸の造成で、大浦湾の海流が変化し、海全体の環境が悪化する可能性を指摘している。【琉球新報電子版】