大学生「カメジロー」鑑賞 基地問題で意見交換も


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花瑛塾の仲村之菊さんとシアタードーナツの宮島真一さんのトークショーに耳を傾ける学生たち=沖縄市のシアタードーナツ・オキナワ

 【沖縄】沖縄市のカフェ映画館「シアタードーナツ・オキナワ」はこのほど、ドキュメンタリー映画「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」の大学生限定上映会を開いた。上映後は、民族の国際的連帯を目指す愛国団体「花瑛(かえい)塾」の仲村之菊(みどり)さんのトークショーも開かれ、沖縄の基地問題や未来について意見を交わした。

 イベントを企画したシアタードーナツの宮島真一さんは「戦後の沖縄で瀬長さんの存在を知らない学生も多い。映画を見て少しでも知ってもらいたかった」と説明する。

 上映後の宮島さんと仲村さんのトークショーでは、瀬長さんの活動に触れながら、沖縄の基地問題について討論した。

 花瑛塾は、全国最大級の右翼団体を脱退したメンバーらで構成する。高江や辺野古を訪れ、さまざまな市民の意見を聞いてきた仲村さんは、沖縄の基地問題について「ネットだけでは分からない、直接行って見てみないと簡単には語れない問題」と話した。仲村さんはまた、若年層の基地問題に対する関心が薄れているとも指摘し「花瑛塾も20、30代が多い。若い人に聞きやすい形で語っていかないと、引き寄せられない」と述べた。