こんな点字ブロックは見分けが付かない! 視覚障がい者支援NPOが沖縄県に点字ブロックの敷設や改善など求める


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県庁前交差点へ向かう歩道。本永理事長は「ブロックごとに色が異なり、どこに点字ブロックがあるか認識しづらい」と指摘する

 点字ブロックの日の18日、視覚障がい者支援団体のNPO法人ロービジョンライフ沖縄の本永美代理事長(67)=那覇市=や利用者ら約20人が県庁を訪れ、点字ブロックの敷設と当事者の外出を支援する「同行援護」制度の改善を求める要請書を提出した。要請書では、那覇市久茂地周辺の歩道はデザイン化され、点字ブロックと道が見分けづらいとし、分かりやすい配色や設置を求めた。

 買い物や通院に利用する「同行援護」制度に関しては、当事者の住む市町村や障がいの等級によって支給時間に差があるとし、利用者の事情を考慮した時間設定を求めた。

県子ども生活福祉部障害福祉課の大城行雄課長(左)に要請書を手渡すロービジョンライフ沖縄の本永美代理事長=18日、県庁

 要請を受けた県子ども生活福祉部障害福祉課の大城行雄課長は「関係機関や市町村と連携して、障がいのある人が地域でよりよい生活を送れるよう取り組んでいく」と述べた。土木建築部の道路管理課や都市計画・モノレール課の担当者らも同席した。

 ロービジョンライフ沖縄はこれまで、国際通りの点字ブロックを歩くイベントを企画するなど、視覚障がい者への理解を訴えてきた。本永理事長は「当事者が安心して過ごせる街になってほしい」と話した。