沖縄・宮古島に陸上自衛隊 きょう配備 380人、来年以降ミサイルも


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新たに約380人が配置される宮古島駐屯地=25日、宮古島市上野野原の陸上自衛隊宮古島駐屯地

 南西諸島の陸上自衛隊配備計画を巡り、沖縄県宮古島市に新設される駐屯地に26日、警備隊380人が編成される。2020年以降に配備される地対空・地対艦ミサイル部隊と合わせ、宮古島の部隊規模は最終的に700~800人になる予定だ。防衛省は、石垣島でも部隊配備に向け駐屯地建設に着手しており、25日に新たな区画での埋め立てが始まった辺野古新基地建設と並行し、同省が「自衛隊の空白地帯」と位置付ける南西諸島でも防衛強化の動きが進む。

 1972年の沖縄の日本復帰後、自衛隊施設の新設は2016年3月の与那国町の陸自与那国駐屯地(沿岸監視隊160人)に続き2例目となる。

 鹿児島県の奄美大島には26日、警備隊と地対空・地対艦ミサイル部隊の計約550人が配置される。岩屋毅防衛相は22日の会見で、南西諸島での配備について「部隊ができることで守りの空白地帯が埋まっていく。災害を含む各種事態に対する初動対応、迅速な展開が可能になる」と語った。

 宮古島の警備隊は、ゴルフ場だった市上野野原の「千代田カントリークラブ」跡地に新設された宮古島駐屯地に配備される。このほか市城辺保良の保良鉱山地区には弾薬庫が整備される計画で、防衛省が用地取得に向け測量などを実施している。

 陸自は4月7日、宮古島市で駐屯地建設の記念式典を開く。