米軍 読谷でつり下げ訓練 村の中止要請無視


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【読谷】米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリが28日、読谷村のトリイ通信施設で低空飛行のまま米兵をつり下げる訓練をする様子が確認された。米軍は昨年8月にも、村へ通知せずに村沖合でつり下げ訓練を実施しており、村は訓練の度に中止を要請している。沖縄防衛局は同施設へのヘリの飛来を目視で確認しており「詳細について米側に照会している」とした。

 村は訓練でトリイ通信施設内の着陸帯で離着陸することや、村全域でのつり下げ訓練を認めていない。17年には、相次ぐつり下げ訓練に抗議し、村民大会を実施した。

 つり下げ訓練は同日午後3時ごろと午後5時15分ごろの計2回、約1時間ずつ実施された。ヘリは施設内の海側の広場から離陸し、海上で旋回した後、ヘリからロープを降ろして兵士が地上へ降下した。訓練は数回にわたり、繰り返されたとみられる。

 昨年8月の訓練実施を受け、村や県は提供施設・区域外での訓練の禁止を求めていた。